【ボート】ボートレースの原点を見たマスターズチャンピオン
「ボート記者コラム・仕事 賭け事 独り言」
4月17日からボートレース福岡で開催されたプレミアムG1・マスターズチャンピオンの取材に行ってきた。今年から45歳以上に出場年齢が引き下げられたことにより、松井繁、田中信一郎(ともに大阪)、吉川元浩(兵庫)などボート界の一線級で活躍する選手が大挙参戦。例年以上に盛り上がった。
個人的には面白いボートレースの原点を見たように感じた。西島義則(広島)、江口晃生(群馬)、倉谷和信(大阪)、今村暢孝(福岡)ら個性派レーサーがコース取りから勝負。現在のボートレースの主流は枠なりの3対3のスタイルだが、マスターズチャンピオンの初日は、その枠なり3対3の進入が4回のみ。2日目は3回とさらに減った。
現エンジンは爆発的に噴くことは少なく、すんなりの6コースから勝つにはスタート(S)で出し抜くか、展開に恵まれるかくらいしか勝つ可能性は少ない。前付けはSするまでの距離が短くなるが、Sが決まればチャンスが膨らむ。現に3日目3Rに登場した西島は、2コースを奪って1着。見ていて気持ちのいいレースだった。
やはり勝利を目指す姿勢を見せてくれるのは、舟券を買っていてワクワクさせてくれる。当たることに越したことはないが、勝負してくれる選手なら外れてもある程度は納得できる。こういう個性派レーサーが増えることを、節に願う次第だ。(関西ボートレース担当・高谷和宏)