【ボート】次代の女王候補・中村桃佳 強さのルーツを探る
「ボートレース記者コラム・仕事 賭け事 独り言」
女子ボートレーサーのトップに君臨する日が、もうすぐそこまできている中村桃佳。今年3月にびわこで行われたG2・第2回レディースオールスターで初タイトルをゲットしたが、今後開催される8月桐生のレディースチャンピオンか、12月平和島のクイーンズクライマックスのどちらかのプレミアムG1も勝ちそうな気がしている。
そこで今回は、彼女がどのような幼少時代を過ごしてきたのか、どんないきさつでボートレーサーになったのか、そのルーツを探るべく、父・忠之さんが経営する『セルフうどん麺太郎』に行って、「ぶっかけうどん」と「牛丼」を味わいながらいろいろと話を聞いてきた。
忘れてはならないのは、1学年上の兄で同じボートレーサーとして活躍している晃朋の存在だ。活発で積極的な性格だった兄の影響を受けているのは間違いない。ちなみに晃朋は3期連続でA2をキープしており、今期適用勝率は6・18。旋回力、整備力ともグングン上がっている。このムードなら来期A1昇級の可能性は高そうだ。
父の薦めで兄・晃朋が4歳、桃佳が3歳の時から少林寺拳法を始めた。早い時期からメンタル面を磨いていったようだ。晃朋は小学校3年生から高校まで野球一本に絞ったが、桃佳は少林寺拳法を続け、高校時代には香川県大会1位、四国大会2位という輝かしい成績を残した。結果的にスポーツ推薦という形でボートレーサーとなったわけだ。
忠之さんいわく「英才教育」という形で、小学校低学年の時から毎節1日は2人をまるがめボートに連れて行ったとのこと。ボートレーサーにさせようと、ボートレースの魅力や面白さを話したそうだが、桃佳は「絶対にイヤ」と断固拒否し続けたという。それからどのタイミングで心境の変化があったのか、次回に詳しく書くことにする。(まるがめボート担当・土屋 景)