【ボート】新設G1の盛り上がりに期待
「ボートレース記者コラム・仕事 賭け事 独り言」
8月30日に、グレードレースの新設が発表された。2019年度からプレミアムG1「ボートレースバトルチャンピオントーナメント競走」、G2「全国ボートレース甲子園競走」が実施される。
プレミアムG1の「バトル-」は2016年から1月に開催されている「3daysバトルトーナメント」の豪華版。出場選手たちが1回戦、準々決勝、準決勝、決勝と、4日間の勝ち上がり方式で優勝者を決めるというもの。
優勝賞金額は現時点で未定だが、プレミアムG1として開催されることから同格のクイーンズクライマックス1200万円、その他プレミアムG1の1000万円に準じた額になる見込み。さらに今後の盛り上がり次第ではSG昇格の可能性もあり得るという。
G1以上のタイトルホルダーを従来の予選ポイント制ではなく、トーナメント制で決めるということは初めての試みで、ファンの注目度も高くなりそう。それだけに、いかに面白い開催にできるかがカギになる。
実施が発表された時点で気になったことがある。これを重みのあるG1タイトルとして浸透させていくためには、現在の「3daysバトルトーナメント」の充実を図る必要がありそうだ。「3days-」の優勝者にも出場資格が与えられるが、現在は年1回しか開催されておらず、これではトライアルレースとしてあまりに狭き門。どうせなら年6回ぐらい開催して、優勝者6人ぐらいに出場資格を与えても面白いと思う。
また、2016年に「3daysバトルトーナメント」が誕生したきっかけは、「ファン感謝3days」という企画によるものだった。4日制のグレードレースとして実施される「バトル-」でも、この“ファン感謝”という趣旨が強調されてほしいと思う。時期的にも11月下旬から12月上旬に実施される予定なので、プロ野球で各球団が行っているような「ファン感謝デー」ぐらいのスケールで開催を盛り上げられれば、ファンへの浸透も早まるのではないかと思う。(関東ボートレース担当・岡 浩司)