【競輪】共同通信社杯の自動番組に賛否 いっそのこと準決まで自動で組めばいい
「競輪記者コラム・仕事 賭け事 独り言」
平原康多(埼玉)の優勝で幕を閉じたG2・共同通信社杯(14~17日・高知)。知り合いの競輪ファン(40代男性)から文句を言われた。「1、2次予選の自動番組。おもんないわ」。共同通信社杯は1次予選は選考順、2次予選A、Bは1次予選の結果で自動で番組が作成される。彼はそれが気に入らないようだ。
自動番組が面白いという声も聞く。某競輪場で車券推理中のファン(60代男性)は「ワシは面白いと思うよ。いつもと違うからね。2次予選Bはメッチャ楽なんもあれば、南潤-村上義弘、吉田拓矢-武田豊樹の争いなんか興味深かったわ。車券は外れたけどね」とアツく語った。
賛否が分かれる自動番組。記者は「どちらでもいい」と思う。自動番組ならではの面白さはあるし、編成者の気持ちが入った番組も味がある。ただ、今回の共同通信社杯みたいに1、2次予選は自動番組で、準決は普通に編成するのには「どうか?」と疑問に思う。
選手サイドは自動番組をどう思っているのだろうか。検車場で10人ほどの選手に意見を求めたが、8人以上が「どちらでもいい」とのこと。理由は「自分が有利になったり、不利になったりする確率は似たようなもの」「誰が相手でも頑張るだけ」など。意見を求めた選手たちがサバサバしていたのか、自動番組反対という声は耳にしなかった。
最近の競輪は似たような勝ち上がり方式、似たような番組が多い。だからこそ、自動番組は面白く感じるときがあるし、つまらなく思うときもある。若手の登竜門と位置づけられている共同通信社杯だけに、自動番組は若手がのびのびとレースしやすく見える。どうせなら1、2次予選だけでなく、準決まで自動番組を取り入れてほしい。思いがけない組み合わせになって、車券購入の意欲が湧くかもしれない。次のG2・共同通信社杯(2019年9月13~16日・松阪)も恐らく今回と同じ方式だろうが、ちょっとだけ手を加えてみて…と願っている。(関西競輪担当・森田新吾)