【競輪】着実に力をつける河合佑弥 日大野球部から転身の関東期待の機動型

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 昨年7月にデビューした113期生が全国各地で活躍を見せている。その精鋭の中の1人が河合佑弥(24)=東京・S2。デビューしてから5場所でチャレンジからA級2班へ特別昇班。1、2班戦も9場所で卒業し、今年1月にS級2班へ特別昇級した。競輪学校在籍時の成績は14位と目立たず、本人も「最初は特進(特別昇級)を意識してなかった」と言うが「反省を繰り返しているうちに、できることが多くなってきて、上のクラスで戦いたくなった。段階は踏んでこられていると思う」とデビュー後にメキメキと力を付けて頭角を現した。

 出身地は愛知県。中京大中京高校、日本大学の野球部に在籍し、中日で活躍している京田陽太や楽天のルーキー弓削隼人とも交流を持っている。大学4年まで続けた野球だったが「通っていたジム染谷さんと知り合って、競輪に転向しようと思った」と111期生の染谷幸喜(千葉)との出会いが転機となり、競輪選手へ転向した。身長180センチ、体重94キロと恵まれた体格。「体を鍛えていたことは良かったと思う」と野球時代の厳しい練習で培った恵まれた体格は競輪にも生きている。

 「長い距離をモガけるのが持ち味」と本人が言うように、地脚型のタイプ。「先行ができないときに、スピードでねじ伏せられるように。トップスピードまでの時間が課題」とほかの選手に警戒されて、主導権を握れない展開のときに備えて、ダッシュ力を磨く練習を積んでいる。

 「脇本(雄太=S級S班)さんのようなレースをしたいけど、自分はミスしたことを、またやらないように毎レース成長していくこと。まだまだ上がっていくと思う」

 着実に力をつけている関東地区期待の機動型。4月15日の和歌山F1ではデビューしてから初の落車(滑入5着)となり2日目以降を欠場したが「あちこち打ったので次に備えます」と打撲傷で済み大事には至らなかった。

 5月には宇都宮G3で初の記念レースにも参戦。強地脚を生かした積極的なレースで、強豪をねじ伏せるレースに期待したい。(関西競輪担当・貞友之)

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