【地方競馬】南関東前半戦のMVPはキャプテンキングだ

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 2019年の競馬カレンダーは、もうすぐ折り返し地点を迎える。南関東の競馬をウオッチしていて、上半期で最も印象に残ったのはキャプテンキングの活躍だ。飛ぶ鳥を落とす勢いで、重賞を立て続けに制覇。個人的には前半戦の“MVP”だと思っている。

 昨年暮れのゴールドカップを勝利した時点で、今期の活躍はある程度イメージできたが、ふたを開けてみると、そのパフォーマンスは想像以上だった。今年初戦となった3月のフジノウェーブ記念は好位から力強く抜け出し、キャンドルグラスに2馬身半差をつけて快勝。続く4月のブリリアントカップではタービランスとのゴール前の競り合いを制して、持ち前の勝負根性をアピールした。

 さらに5月の川崎マイラーズでは好位から抜け出す横綱相撲を披露。トロヴァオ、クリスタルシルバーの猛追を振り切り、堂々と押し切った。2着トロヴァオとは半馬身差だったが、着差以上の強さを感じさせた。月一のローテーションでしっかりと重賞タイトルを積み重ねている。

 レースにいって、注文が付かない。自在性があり、流れに応じて自在に立ち回れるのがセールスポイントだ。管理する的場直師は「どんな競馬もできる。レースセンスは天性のものでしょう」とポテンシャルを高く評価する。「オーナーの理解もあって、ここまで大事に使ってきました。もっと強くなると思います」とさらなるスケールアップを期待している。

 夏場はレースを使わず、秋に備える予定。今年の最大目標はJBCスプリント(11月4日・浦和)に置いている。JRA勢相手にどんなパフォーマンスを見せるのか感興がわく。(関東競輪、地方競馬担当・堀江浩二)

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