【ボート】2020年のSGは平和島で始まり平和島で終わる

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 2020年は五輪イヤー。東京が世界中の注目を集めることになる。一方、今年のボートレース界でも東京都大田区の平和島が、大いに注目されることになるだろう。2020年の平和島ではクラシック(3月17~22日)、グランプリ(12月15~20日)と、SGが2大会開催される。

 毎年3月に開催されているクラシックは、SGレースのなかで一番最初の大会。これを優勝すれば、獲得賞金ランクをリードする存在となる。

 だが、クラシック制覇でスタートダッシュを決めても、年末のグランプリまで制した選手は過去に2人しか存在しない。第1回のグランプリが開催された1986年から昨年までの34年間で、2013年の池田浩二(愛知)、17年の桐生順平(埼玉)の2人だけ。春に賞金バトルで優位に立っても、年末の“黄金のヘルメット”まで駆け上がることが、どれだけ難しいかを証明している。

 興味深いデータとしては、池田浩二が優勝した13年のクラシックも平和島開催だったということ。ちなみに池田は震災のためクラシックの開催が中止された11年、最初のSGとなった5月のオールスター(尼崎)を優勝して、年末のグランプリ(住之江)も制している。賞金バトルで先行逃げ切りを2回達成した史上唯一の選手。もし、3月にクラシックを優勝すれば、このジンクスは年末まで覚えておきたいところだ。

 平和島に始まり、平和島に終わる今年のSG戦線。もちろん東京五輪は大いに盛り上がるだろうが、ボートレースも負けていられない。五輪のシンボルは5色だが、ボートレースの枠番はさらに多い6色。色の数では勝っている。2020年は平和島イヤーと呼ばれるぐらいに、盛り上がることを期待したい。

(関東ボートレース担当・岡 浩司)

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