【ボート】浜名湖は125期生にとって幸運を呼ぶ水面?
「レース記者コラム 仕事・賭け事・独り言」
出張先の浜名湖ボートでメモリアルな1勝を見た。7月5日の「デイリースポーツ杯」2日目7Rで若手の小林孝彰(20)=福井・125期・B2=が6コースから差して1着。デビューから未勝利だったが、96走目にして待望の初白星をマークした。「びわこで1着を走っていて抜かれたことがあったので、抜かれないように気をつけて走りました」と、ようやくつかんだ勝利をホッとした表情で振り返った。
レース後には大時計前で選手仲間から水面に投げ込まれる“水神祭”も行われた。新型コロナウイルスの影響で無観客の期間はあったが、浜名湖ボートは入場が再開され、当日はファンの前で祝福を受けることができ、「お客さんがいる前で水神祭をできたのがうれしいです」と、素直に喜びを口にしていた。
125期生は19年11月に実戦デビュー。半年が過ぎ、7月5日現在で1着をマークしたのは小林が9人目。そのうち小林を含めて4人が浜名湖でデビュー初1着の水神祭をしている。前検から「同期が勝っているのは知っているし、頑張りたい」と話していたが、それを結果に結びつけた形となった。勝利の後には「(浜名湖には)目に見えない何かがあるのかも」と笑った。偶然ではあるだろうが、浜名湖は125期生にとって幸運を呼ぶ水面なのかもと思わせられる。未勝利の125期生が浜名湖を走る機会を目にしたときは、チェックしておくのもおもしろいかもしれない。(関西ボート担当・松下央)