【競輪】新たなライバル関係を発見 佐々木龍&市村昌樹 2人の父は同期同学年

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 競輪は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、2月17日を初日とする開催から3月末まで、直前の追加、補充などを行わないと発表した(一部開催を除く)。この影響で、前日までに規定数の参加選手を集めることができず、G3以上なら9車立て、F1以下なら7車立てを初日から実施できないだけでなく、敗者戦などで5車立てを維持できず、2日目以降をレースカットを行い、成績下位から強制帰郷させるなど、かなりレース体系が崩れてしまっている。

 そこで記者は考えた。あくまでも私案で、F1以下の話になるが、規定数の参加選手を集められないのなら、初日からレース数を減らし、車立てを増やせばいいと思う。F1でS級(7車立て7レース制)が規定の49人ではなく、初日に43人しか参加できないのなら、初日から1レース減の6レース制(8車立て1レース、7車立て5レース)にすれば、2日目以降のレースカットや強制帰郷の選手を出すことが少なくなると思う。関係者にこういう案を提示してみると「参加前に交わす選手との契約があるから」と消極的だったが、強制帰郷の方がずっと契約違反のような気がしてならない。コロナ禍でも開催ができていることそのものが、努力のたまものといえるが、混乱が少なくなる方向へも導いてほしいものだ。

 話題を変えて、2人の選手に注目してほしい。2月17~19日の向日町F1に出走した佐々木龍(30)=神奈川・109期・A1=と市村昌樹(30)=兵庫・103期・A1。姓だけでピンときた人はかなりの競輪通だろう。2人の父は佐々木龍也さん、市村嘉男さん。ともに元競輪選手で同期(57期)同学年(現在55歳)。現役の息子たちは卒業期こそ違うが、同学年でアマチュア時代からのライバルだ。

 実はこの2人、向日町F1が初対戦だった。初日特選、準決、決勝と3日間とも対戦し、3走とも佐々木が先着した。「南関と近畿で(今後も)同じあっせんになることが少なそう」と2人は吐露。だが、ともにS級でセンスのあるレースを披露しており、いずれは高いレベルでの競走で戦うはず。近いうちにG3…いやG2、G1に出場するこの2人を取材したい。(関西競輪、ボート担当・森田新吾)

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