【ボート】“ニュー”沢大介の活躍に期待 大外一本からスタイル模索中
「ボートレース記者コラム・仕事 賭け事 独り言」
沢大介(48)=三重・79期・B1=というボート選手をご存じだろうか?どの枠番に番組が組まれても、常に進入は大外6コースで勝負する選手だ。個性的で一部のファンには人気がある。
その沢が代名詞の大外勝負をやめ、今年3月の宮島一般戦から基本的に枠なり進入で競走をしている。その理由は単刀直入に言えば、「勝てないから」。でも誤解なきよう丁寧に説明してくれた。「ネットなどでは勝率が下がり過ぎてクビになりそうだからなどと書かれているが違う」とまずは前置き。そして「20年後期にA2に昇級し、G2に出場したときに勝てず、外枠勝負ではもう通用しないと痛感した」そうだ。G2には2節出場した。20年9月のMB大賞(とこなめ)では9走し5着4回、6着5回の内容。10月の秩父宮妃記念杯(びわこ)は10走で3着3回、4着2回、5着1回、6着4回の結果に終わった。
本人も、外枠勝負を始めた時期は明確には覚えていないが、デビューして7年目くらいだそうだ。「勝てなくなり、方法を模索した結果が大外からの全速戦」だった。大外勝負を始めたのも、やめたのも同じく勝つことを追求してのものだった。
大外封印1節目となった3月の宮島では4日目はイン逃げに失敗したが、6日目は逃げ切り勝ち。4月のびわこでは4日目に逃げ失敗で6着。準優では5号艇だったが、“大外解禁”し6コースからまくりを決め1着。優勝戦でも3号艇で6コースから勝負したが5着に終わった。戦術はまだまだ模索中だろうが、いい結果を残してA2いやA1に返り咲けるよう活躍してほしい。
(関西ボート担当・黒岡浩二)