【ボート】宮島でSG・オールスター初開催決定 1人でも多くの地元選手を大舞台へ
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7月3日に2022年度のSG開催地が発表されて、担当する宮島ボートではオールスター(5月24~29日)の初開催が決まった。SGは昨年のグランドチャンピオン以来だが、いわゆる旧四大競走の開催は1961年メモリアル以来2回目。伝統ある大レースの開催が決まって、関係者から聞かれた声は喜びと驚き、そして心配である。
心配のタネは2つ。1つは「普通に開催できるか」。昨年のグラチャンは無観客。今度こそSGらしく大勢の観客を招いて開催したいというのが紛れもない本音だ。コロナの感染状況が不透明だが、何とか収束していてほしいと願うばかり。
もう1つは、広島勢のオールスター出場選手の少なさだ。直近10年でみると以下の通りと、寂しい結果になっている。
21年(若松)…西島義則
20年(住之江)…西島義則、辻栄蔵
19年(福岡)…なし
18年(尼崎)…辻栄蔵(選出も出場停止処分で不出場)
17年(福岡)…西島義則、辻栄蔵、山口剛(委員会推薦)
16年(尼崎)…西島義則、辻栄蔵、山口剛
15年(大村)…市川哲也、海野ゆかり、辻栄蔵、山口剛
14年(福岡)…海野ゆかり、辻栄蔵、山口剛
13年(福岡)…海野ゆかり、辻栄蔵、山口剛
西島と辻の人気は根強いが、そこに続く選手がいない。18、19年と出場0。女子や登番4000番以降の若手の層が極端に薄いことも浮き彫りになっている。そして、今の広島でエース格の前本泰和がオールスターに出場したことは1回もない。
言わずもがなだが、オールスターはファン投票。広島勢にはより一層、全国区でのアピールを頑張ってほしい。そして来年5月には、大勢の観客が地元勢の躍動に熱狂するSGがみたい。(宮島ボート担当・浅野将之)