【ボート】歴代3番目の65歳で優勝の新良一規 まだまだ元気 さらに優勝回数を増やす
「ボートレース記者コラム・仕事 賭け事 独り言」
新良一規(65)=山口・46期・A2=が、徳山一般戦(9月2~7日)で今年初めて、そして18年6月の蒲郡一般戦以来となる優勝を決めた。通算では45回目となる優勝で、大きく注目を集めたのは、歴代3番目となる65歳で達成したことだ。しかも地元で決められたことは意義深い。ちなみに最年長優勝は71歳2カ月の加藤峻二(5期、引退)。2位は現役最年長記録を保持する高塚清一(20期、静岡)だ。
徳山では、2連対率45%の良機を引き当て、前検から手応えは悪くない様子だった。ベテランらしくペラの微調整でさらに上積みを図っていき、予選を2位でクリア。準優では1号艇でインからきっちりと逃げ切った。予選トップ通過の江本真治が4着に敗れ、優勝戦での1号艇が巡ってきた。「仕上がりは問題ない」と臨んだ本番では、コンマ02のトップSを決めると、他艇に抵抗する隙を与えず逃げ切った。
この優勝でもうひとつ注目したいことは、新良が60歳になってから、これが4回目の優勝だったこと。若いころに比べ体力的な衰えは否めないが、いいエンジンを得ることができれば、経験に裏付けされた整備力で、優勝できる力はまだまだ健在なことだ。
80年5月に、地元・徳山でデビューし、42年目を迎えているベテラン。SGの優勝は96年9月の蒲郡でのモーターボート記念(現ボートレースメモリアル)での1回。G1戦では3回優勝している。巧みの技を駆使し、これからもどんどん存在感を見せつけてほしい。(関西ボート担当・黒岡浩二)