【ボート】ボートレースは22年の前半戦が終了 後半の注目選手は山口剛
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早いもので7月。ボートレース界では、6月のSG・グランドチャンピオン(からつ)が終わり、前半戦が終了した。そこで半年間を振り返りたい。
序盤は滋賀支部が大活躍した。遠藤エミが3月のクラシック(大村)で、女子初となるSG制覇。そして支部長の馬場貴也が3月の下関、4月の戸田周年制覇を含む今年V6。是沢孝宏が2月の近畿地区選でG1初優勝と大いににぎわせた。
広島支部も好調な選手が多かった。上平真二が4月のプレミアムG1・マスターズチャンピオン(三国)でうれしいG1初制覇。前記のSG・グランドチャンピオンでもトップ級の舟足に仕上げて、僅差の優出2着。賞金獲得額ランキングは9位(7月4日現在)と好位置に付けている。S巧者の船岡洋一郎も4月の宮島周年で待望のG1初制覇。なかなか充実している。
広島支部で上平より稼いでいるのは山口剛(39)=91期・A1=。2月の戸田周年、4月の宮島周年でG1優出を果たすと、6月には、とこなめ周年で約3年半ぶり9回目のG1制覇。前記のSG・グランドチャンピオンでも優出とただいま絶好調。同ランクは5位と2回目のグランプリ出場へ視界は良好だ。「いいリズムですね」と自身も手応えを感じている。
好調のきっかけとなったのは5月のSG・オールスター(宮島)。予選を6位通過して優出を狙える状態だったが、準優でまさかのS遅れ。「展示は良かったけど、本番ではペラが開いてしまった。手間を省いて焼きを入れなかったことが、大きな代償となってしまった」と悔しがる。逆にそのおかげ?もあって、調整に余念がなくなり、とこなめ周年でV。グランドチャンピオンは地元記者がDランクを付けたエンジンで優出を飾った。
SGは10年3月のクラシック(平和島)を制しているが、「G1は何回(9回)も優勝しているのでG1覇者と言えるが、SGは1回だけなので真のSG覇者ではない」と言う。
この後のSGは尼崎でオーシャンカップ(7月19~24日)、浜名湖でメモリアル(8月23~28日)、とこなめでダービー(10月25~30日)、鳴門でチャレンジカップ(11月22~27日)、大村でグランプリ、グランプリシリーズ(12月13~18日)。山口は前記5レース場全てで優勝実績があり、浜名湖、とこなめ、大村ではG1優勝と好相性を誇る。“真のSG覇者”になるために、ぜひとも頑張ってもらいたい。
(関西ボート、競輪担当・高谷和宏)