【競輪】函館のミスターワンオペ池田牧人さん 1人で何役もこなす無類のお笑い好き

 函館競輪実況アナウンサーの池田牧人さん
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 「レース記者コラム 仕事・賭け事・独り言」

 記者は幼少のころから演芸マニア。土日の昼はテレビにかぶりつき、花月爆笑劇場(MBS)、お笑い花月劇場(ABC)などの吉本新喜劇、モーレツしごき教室(MBS)、道頓堀アワー(ABC)、お笑いネットワーク、吉本コメディ(ともにYTV)などを鑑賞していた。たまにうめだ花月、なんば花月に角座などにも足を運び、生で漫才、落語を楽しんだ。

 30年ほど前、郵便局に勤務していた記者は西宮、甲子園競輪のダイヤルQ2で実況アナウンサーだった池田牧人さんと知り合う。当時から池田さんは手書きの出走表を作成していた。世間にそれを見せる機会はほとんどなかったが、現在は違う。池田さんは函館に拠点を移し、函館競輪の実況アナウンサーとして活動。放送中に手書きの出走表なども披露している。

 記者は5月、記念レースの取材で函館競輪へ。いつ以来か定かではないが、恐らく25年ぶりに池田さんと対面した。

 「函館に移ってかなりになりますね」と池田さん。函館競輪を担当した当初は、まだ拠点が大阪だったが、現在は函館に在住。「大阪と季節感が全く違いますね」。25年前と少しだけ雰囲気が変わっていたが、会話の感じや声質、表情などは全く一緒で、なぜか安心してしまった。

 池田さんは函館競輪のミスターワンオペとして知られる。テレビ中継(YouTubeライブなどでの配信)では、手書きの出走表や小道具などを駆使しつつ、藤巻昇さんら解説者との掛け合いもある。解説者が不在時は自らがレースを解説。実況、キャスター、アシスタントに解説…1人で何役もこなしている。「ファンのみなさんのおかげです。いろいろと好きにやらせてもらえています」。池田さんは実に謙虚だ。

 そういえば池田さんと以前、演芸の浪花座へ行ったことがある。ある男女コンビがネタを始めると、池田さんは腹がよじれるほど大笑いをしていた。誰だったかな…。「サムライいさむ・よしえですよ」。2007年頃に解散、2010年にはいさむさんが死去。もう見られないコンビだが、池田さんとの会話でこのコンビのネタが頭に浮かんできた。2人で目を合わせて大笑いをしてしまった。(関西競輪、ボート担当・森田新吾)

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