【ボート】山下大輝のこれからの活躍に期待だ
「ボートレース記者コラム・仕事 賭け事 独り言」
まだまだ成長途上の選手だが山下大輝(26)=兵庫・126期・B1=を紹介したい。「やりたい仕事をしたい」と公務員を望む親の反対を押し切り、大学卒業と同時に4回目で合格した養成所へ入りボートレーサーの世界へ。2020年5月に尼崎でデビューして2年5カ月がたつ。同年12月に尼崎でデビュー初勝利を挙げたが、優勝はまだない。それでも21年後期からB1になり、勝率は21年後期は2・37そして22年前期は2・51、後期は3・67で現状は4・14(10月17日現在)と着実にステップアップを図れている。
そんな山下に試練が訪れたのは10月3~8日に開催された徳山一般戦4日目6Rでのこと。1号艇が巡ってきて準優勝戦への勝負駆けで何としても勝ちたい一戦。だが、同じレースに進入で常に内寄りに動いてくる赤岩善生(愛知)が参戦。それでもレースは3着に終わったが、インは死守した。「絶対に譲るつもりはなかった。厳しかったが、いい経験にもなった」とレース直後はやや興奮ぎみ。優しそうな顔とは裏腹な強気な姿勢が好感を持てた。
現在は「いいスタートが行けないと、いい成績が残せない」とスタートの技術を磨くべくレースに臨んでいる。それをクリアすれば、次は整備力を付けていく…などまだまだ課題は山積み。焦らず一つ一つ片付けていき、「2023年にはA級に上がりたい」を実現すべくまい進していく。(関西ボート担当・黒岡浩二)