【ボート】年末、そして来年の活躍が楽しみな新開航
「ボートレース記者コラム・仕事 賭け事 独り言」
今年も残り2カ月を切り、年末の大一番となるグランプリ出場権争いは40人弱に絞られた。SG・チャレンジカップ(11月22~27日・鳴門)で誰が勝負駆けを成功させるか目が離せない。
今回紹介する新開航(26)=福岡・118期・A1=は、予備4位のため、チャレンジカップ出場は厳しい状況だが、今後の活躍が大いに楽しみな逸材だ。
今年は1月の戸田ルーキーシリーズで幸先良く優勝すると、8月以外は毎月コンスタントに優勝を飾りV10の大活躍。過去の年間最多優勝となる1976年に野中和夫(引退)が記録した16回には届かないが、峰竜太(佐賀)が2020年に記録した14回には届く可能性はある。
10回の優勝の中には7月のG2・モーターボート大賞(芦屋)が含まれている。恵まれでの決まり手とはいえ、初の特別レース制覇は価値がある。「行き足から伸びを求めるペラ調整が、しっかりマッチしてくれているのが結果が出ている一番の要因だと思います」と手応えを感じている。
6号艇の時にはチルトをプラス0・5に跳ねる伸び仕様もする。「試しに伸びを求めてペラを叩いてみたら、伸び仕様の形ができた。G1の浜名湖周年で使った時はみんなスタートの質がいいのでチャンスはなかったけど、一般戦なら勝負になりますよ」と教えてくれた。
このまま行けば12月のグランプリシリーズ(大村)でSG初出場が有力。そして来年3月のSG・クラシック(平和島)も出場権を持っている。「G1を走って実力が足りないことが分かった。しっかり成長して、刺激を受けている瓜生正義選手のような活躍ができるように頑張ります」と今後の奮闘を約束。将来、SG覇者になってもおかしくない新開に注目し続けたい。
(関西ボート、競輪担当・高谷和宏)