【ボート】香川に久々のSGタイトルを持ち帰った片岡雅裕 次は安岐真人氏以来のGP制覇だ
「ボートレース記者コラム 仕事・賭け事・独り言」
2022年8月のボートレースメモリアル(浜名湖)で片岡雅裕(36)=香川・101期・A1=が悲願のSG初制覇。2013年の森高一真(津チャレンジカップ)以来、約9年ぶりに香川支部からSGレーサーが誕生したこともあって大いに盛り上がった。非開催日にゆっくり話を聞く機会があったので、ここでは少しだけ書いてみたい。
まずはSGを優勝した後から年末の大一番であるグランプリ(大村)までを振り返ってもらった。「やっとSGを勝つことができたけど、出来過ぎな感じがしていた。その後は4節連続で一般戦が入っていたけど、明らかにメンタル的に落ちていた」と苦笑い。確かに、その後の4節は全て予選を突破し、2回優出してはいるが、片岡らしいレースではなかった気がする。燃え尽き症候群なのか、モチベーションを上げるのに苦労したという。
ただ、地元の新エースとしてはそのまま低空飛行を続けるわけにはいかない。「11月のまるがめG1・京極賞からようやくテンションが上がってきた。グランプリ2ndから出場できる賞金ランクトップ6入りを目標に、うまく気持ちを入れ直すことができた」とニッコリ。時間が解決してくれたようで、その京極賞、続くSG・チャレンジカップ(鳴門)とも優出し、グランプリ選出順位3位で暮れの大一番に駒を進めた。
ずっと夢に描いていたグランプリの舞台だが、緊張やプレッシャーはハンパではなかったようだ。「とにかくきつかった。早く終わってくれと常に思っていた」と言ってはいたが、2023年の目標を聞くと「またあの舞台(グランプリ)に立ちたい」と笑顔で話した。
常にストイックな姿勢で取り組み、探究心が尽きることがないボートレーサー。グランプリファイナリストになったことで、今年はほとんどのSGでその勇姿が見られる。今年は2つ目のSG優勝、そして1987年の第2回大会を優勝したデイリースポーツ評論家の安岐真人氏以来となる、香川支部からグランプリレーサー誕生の瞬間を見てみたい。(まるがめボート担当・土屋 景)
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