【ボート】好調の埼玉若手勢 頑張れ滝沢崚、偉大な父を目標に一歩一歩前進
「ボート記者コラム 仕事・賭け事・独り言」
埼玉支部の若手の活躍が目立っている。昨年12月30日の江戸川で128期の飛田江己が優勝をしたのが起爆剤となり、今年2月2日の芦屋「レディースVSルーキーズ」で125期の砂長知輝が優勝。若手世代の“旗手”という存在と言える122期の畑田汰一が2月10~15日の江戸川・関東地区選でG1初優出を果たした。砂長とともに本年度の戸田フレッシュルーキーに選ばれている123期の松本純平は既に今年3回ファイナルに進出している。
埼玉支部の若手選手たちは練習熱心。開催中に練習に来ているのをよく目にする。そんな精鋭たちが各地で優秀な成績を収めている報を聞くのはうれしい限りだ。
そんな若手の中で気になる存在がいる。124期の滝沢崚だ。SG覇者の芳行を父に持つ“サラブレッド”。デビューは2019年5月。これまでフライング、転覆など事故に悩まされて、なかなか芽が出ずにいたが、今年2月2~5日の戸田一般戦で活躍を見せた。2日目を終えて2、2、1着の活躍。開催2日目の1着は5コースから鮮やかなまくり差しを決めて、一躍得点率トップに躍り出た。「ずっと舟券に貢献できていなかったので素直にうれしい。整備士さんとか先輩たちにいろいろ教えてもらったおかげ」と声を弾ませていた。デビュー初優出をかけた“勝負駆け”は残念ながら失敗。3日目(2月4日)は4、6着、4日目(最終日)は6、5着と序盤の勢いをキープすることができなかった。
シリーズを通じて、心身ともにコンディションを整える難しさ。デビュー以来初めてと言える、シリーズリーダーをかけて戦った経験は大きな糧となったはずだ。「まずは目の前の一戦一戦をしっかり走りたい。(埼玉支部の)先輩も後輩もみんな頑張っているし、自分も追いつけるように頑張りたい」。今年前期(集計期間は昨年5月1日~10月31日)で初めて勝率3点台に乗せることができた。この2月2~5日の節が、ぜひとも滝沢崚の“開花”の発端となって欲しい。頑張れ滝沢崚、とエールを送りたい。(関東ボートレース担当・渡辺和明)