【競輪】女子オールスターをG1に格上げを 年間を通したガールズケイリンへの注目度アップに期待
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10月2日から松戸競輪場で「G1・第1回オールガールズクラシック」が開幕する。2012年7月に平塚から始まったガールズケイリン。女子選手だけで、G1開催ができるまで成長してきた。今大会の優勝賞金は700万円(副賞込み)。グランプリの1110万円(副賞込み)に続く高額賞金レースの新設はうれしい限り。
選手の平均年収もグッと上がっていて、ガールズケイリンを目指したいスポーツ女子が増えていくことを願いたい。
10年の1期生の養成所応募者倍率は1・3倍だったが、2023年の128期では2・9倍と志願者数は年々増えている状況だ。
さて、ここからは来年から新設される「女子オールスター競輪」について私案を書き留めたい。
24年の大会は、これまで単発で行われていたガールズドリームレース(ファン投票1~7位)、アルテミス賞(ファン投票8~14位)を廃止して、2レース制(14人参加)のトーナメントに変更することが、昨年12月に競輪を統括するJKAから発表されている。
しかし、せっかくのオールスター戦。ファン投票の結果をもう少し反映させてもいいのではないかと思う。今年からファン投票の全結果を公開した。それならばファン投票の結果をもっと反映させて、参加人数を増やした方が盛り上がる。
そこで考えたのが次に挙げる4項目。
①G1レースに格上げして男子のオールスター競輪と切り離す。
②10レース制で4日間開催。参加人数を70人。初日から3日目までが予選競走。3日間のポイント上位7人で決勝戦。
③ファン投票上位7人は初日のドリームレースに選抜し、ドリームレースはポイント増で勝ち上がりを有利にする。
④7月に行われているガールズケイリンフェスティバルはオールスターと開催時期も近いので思い切って廃止。オールスターを夏のメインイベントにする。
これならば年4回のガールズケイリンG1レースの特色も出る。選考条件にも違いが出る。4月のクラシックは1年間の獲得賞金上位者。6月のパールカップは競走得点上司者。11月の競輪祭女子王座戦は優勝回数。そこにファン投票だけでメンバーを選ぶオールスターが加わると、年間を通してガールズケイリンへの注目度も高まるはずだ。
L級1班2班のクラス分け、ミッドナイトの車番、ストレートで代謝になっていく新人選手と問題はいろいろあるが、一つずつ見直していき、ガールズケイリンが盛り上がりながら、長く続いていくことを願いたい。(関東競輪担当・松本 直)