【ボート】初優出を果たし、今後の飛躍が楽しみな刑部亜里紗

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 9日に優勝戦が行われた三国ヴィーナスシリーズは遠藤エミ(滋賀)が予選トップ通過から準優、優勝戦も危なげなく逃げて優勝。8月のプレミアムG1・レディースチャンピオン(津)以来となる今年2回目のVを飾り、月末に当地で開催されるG2・レディースチャレンジカップへ弾みを付けた形となった。

 登録番号5000番台の若手も多く参戦するヴィーナスシリーズは遠藤のような格上の選手が存在感を見せ付けることが多い。今回も遠藤、田口節子(岡山)、竹井奈美(福岡)ら銘柄級がシリーズをけん引していたが、若手で健闘を見せていたのが刑部亜里紗(26)=静岡・129期・B1=。3、4日目に1勝ずつマークして予選をクリアすると、準優は3コースからまくり差しを決めて1号艇で人気を集めていた竹井を撃破し、デビュー初優出を決めた。レース後は「初優出はうれしい。やっと乗れました」と、待望の優出を素直に喜んでいた。初となった優勝戦は6着に終わったが、収穫のあったシリーズとなったことだろう。前期は5・65の勝率を残し、1月からはA2に昇格を決めている成長株。初Vもそう遠くないと感じさせる。今後の飛躍から目が離せない1人だ。(関西ボート担当・松下央)

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