【競輪】ガールズのレジェンド・石井寛子に「きっかけ」をもらった新米記者

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 仕事だから頑張らなきゃいけないのは当然。それでも何事もきっかけが必要。ボートを担当していた時もそうだが、レースの魅力や舟券が当たってうれしいなどもあるが、自分のきっかけは違う。実際に取材してみて、その選手の人間性に魅力を感じてのめり込む。今回はそのきっかけをくれた選手について取り上げたい。

 それはガールズケイリン界のレジェンド石井寛子(37)=東京・104期・L1。先日行われたG1・競輪祭女子王座戦(小倉)の結果を受け、ガールズグランプリ2023(12月29日・立川)の選考順位は8番目となった。補欠のため完全に出走の可能性がなくなったわけではないが、連続出場記録は10で途切れることになる。

 競輪祭女子王座戦後、初のシリーズは大宮で出場。その前検日に気持ちをつづってくれた。「一年間戦った結果です。一歩届かず残念ですが、ここは切り替えて、来年のグランプリ目指してまたスタートします。精いっぱい1着目指して走りますので、応援していただければうれしいです。(競輪祭の結果は)悔しくないはずはない。でも、これは勝負の結果。これを受け止めて、前に向いて走っていきたいです。一年を通して勝ち続けていくことは大変なこと。自分自身と向き合いながらいいコンディションを作って精いっぱい臨んでいきたい。皆さんの声援が力になります。応援よろしくお願いします!」。

 声援について「どんだけ落ち込んでも応援が聞こえた瞬間に頑張れるんですよ」と笑顔で話していたのが印象的だった。ガールズケイリン創設期から引っ張り続けたからこそ、ファンの方々への気持ちも人一倍強いんだろう。それにしても一年間勝ち続けることは大変なことって、通算591勝、161V(3日時点)している選手が言うんだから重みが違い過ぎる…。

 10月に競輪担当になったばかりで、そんなレジェンドを自分のコラムのネタに使うのは失礼かなとか思ったりもしたけど「ぜひ書いてください!見るの楽しみにしてますよ」と言っていただいた。その後も「分からないことがあったら何でも聞いてくださいね」と言ってくれた。その後もざっくばらんにいろいろなことを教えてくれた。

 競輪記者として未熟者。今までの歴史は分からないし、歴戦の記者には到底かなわない。ならば今後の歴史的瞬間と競輪の魅力を伝えていくようにしたい。そして今後の“石井寛子伝説”をこの目に焼き付けたい。(関東競輪担当・斎藤諒)

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