【競輪】公営競技マニアの増田鉄男 「落車のケガには外傷消毒液より鳴門のしぶきが効く」

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 記者が担当した回に何度も記したが、出張先や帰宅時の電車内での楽しみはBSよしもと。自宅の機器では新しいBSチャンネル(BS松竹東急など)が見られないので、宿泊先に設置されてある最新型テレビか自身のスマートフォンで視聴している。特に好きなのが1980年代の吉本新喜劇。「花月爆笑劇場」「お笑い花月劇場」を番組表で見かけた時は時間が許す限り視聴している。休みだった25日に見た花月爆笑劇場は「アレルギー性離縁」。船場太郎、帯谷孝史、中川一美、未知やすえ、高橋和子、浜根隆らが出演していた。当然のようにいい感じに笑えた。

 ただ、記者は2000年前後のよしもと新喜劇(表記が現在と同じでひらがなに)も好んで見ていた。そういえば、現在も人気の島田珠代について、1998年に門司競輪である競輪選手と語り合ったことを思い出した。それは増田鉄男(50)=徳島・74期・A2=だ。当時の記者は29歳で増田は24歳。徳島は関西圏のテレビを受信できるので、遠く離れた北九州の地で、なぜかよしもと新喜劇の話題で盛り上がった。

 番手回りが身上で昔ながらのマーク屋、シビアなレースぶりで2000年代はG1、G2に多く出走していた。現在はA級2班で普通開催が主戦場も、厳しいさばきは変わっていない。16日の和歌山は目標不在とあって、別線に切り込んで番手を確保したが、奪われた選手が追い上げてきて競り負けて、その後にバランスを崩して落車。「元々切れていた」と明かす右手首じん帯を痛めてしまい、出走予定だったPIST6(25、26日)を欠場した。現在は復帰へ向けて練習を再開している。

 増田は無類の公営競技マニア。職業として臨む競輪はもちろん、ボートレースにオートレースも精通している。練習後に鳴門ボートで舟券を購入することが多く「外傷消毒液よりを塗るより、鳴門ボートのしぶきを浴びた方が落車の傷がよう治る」と笑い飛ばす。

 同じJKA統括のオートレースは四国に愛好者が少ないため「広める活動を地道にやっています。最近は小川圭二さん、青井賢治君たちが賛同してくれました」と我流の広報活動を展開中だ。

 先ほどの話題に戻すと、増田は島田珠代の大ファン。「以前は岸和田、和歌山に参戦した時、なんばグランド花月に行っていました。島田珠代さんのアクティブな動きはやっぱりすごい。競輪選手やったら、僕はたぶん負けますよ。イン突き名人と呼ばれた僕より鋭く内をエグってきそうですし、ハンドルの切れがすごそうです」。テレビなどで披露するギャグ「パンティーテックス」の動きを見ると、増田の説明が納得できる気はする。

 今回はあまり紹介できなかったが、増田はボートレースに関する古い資料をたくさん所持しているとのこと。「今度、徳島県に仕事で来た時にはお見せしますからね」と鼻息が荒い。記者も公営競技全般が好きなだけに、機会があればこの資料を閲覧して、このコラムでその感想を記したい。(関西競輪、ボート担当・森田新吾)

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