「競輪記者コラム・仕事　賭け事　独り言」

　今年も真夏の祭典「Ｇ１・第６３回オールスター競輪」が１３日から平塚競輪場で始まる。平塚でのオールスター開催は１９９７年９月の第４０回以来（優勝・神山雄一郎）２７年ぶりの開催となる。

　前半３日間には「Ｆ２・女子オールスター競輪」も同時進行する。女子オールスター競輪は来年以降はＧ１へ昇格。今年は移行期ということで１４人制で行われるが、来年以降は４２人参加となる。

　今年のオールスター出場選手は６月１７日にＪＫＡから発表されたが、説明不足と感じた。

　ファン投票の結果は男子が７０位、ガールズが２０位までしか発表がなかった。ファン投票に関しては全順位発表が絶対に必要だと思う。ファン投票で出場選手が決まる唯一のＧ１戦。自分が投票した選手が何位だったのかは知りたいはずだ。

　あとは新田祐大（福島）の取り扱い。ファン投票では１７位。オリオン賞レースに乗れるだけの投票を集めていたが、選考から除外されていた。２月の全日本選抜（岐阜）最終日に先頭員早期追い抜きの失格をしたため、オールスター参加のための最低出走回数が足りなかったからだが、ＪＫＡから説明はなかった。以前から気になっていたが、Ｇ１の出場選手発表のとき、選考除外になる選手も発表するべきであると思う。ナショナルチームの公務、出走回数不足、あっせん停止、あっせんをしない処置など、必ず理由はあるはずで以前はＪＫＡから発表される資料には記載があった。これはすぐにでも対応できるはずなので、寬仁親王牌の出場メンバー発表の時に対応してもらいたい。

　オールスターといえば、選手選考委員会による推薦選手１０人の枠がある。昨年の６６回大会は１０人に対する推薦理由の記載があったが、今年は探しても見つからない。今からでも遅くないので、推薦理由はしっかり発表してもらいたい。９月の共同通信社杯は推薦理由がきっちり記載されていたので、対応は可能なはずだ。

　Ｇ１は選考期間が終了してからメンバー発表までの時間は１カ月以上ある。できれば備考欄に○年連続○回目、○年ぶり○回目、初出場など情報を入れてもらいたい。

　最近はＳＮＳやネット媒体が増えたため、競輪ファンはとても情報に詳しくなっている。ＪＫＡだからこそ出せる分厚い情報を競輪ファンは待っていると思う。（関東競輪担当・松本直）