【ボート】悲願の地元G1制覇を達成した西山貴浩
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2日に優勝戦が行われたG1・若松周年は地元の西山貴浩(37)=福岡・97期・A1=のVで幕を閉じた。決して飛び抜けた舟足ではなかったが、気合の入ったレースで得点を積み重ねて予選をトップ通過から準優、優勝戦としっかりと逃げ切っての王道V。G1は4回目の優勝だったが、地元でのG1優勝はこれが初。ゴールした瞬間はガッツポーズで喜びを表現し、悲願の地元周年タイトルを手に入れた。
レース後の表彰式は地元のヒーローを祝福するため老若男女を問わず多くのファンが集まった。これまで何度も表彰式を見てきたが、ここまで大盛況だったのはそう多くない。これも西山がファンに愛されているがゆえだろう。「ここでG1を取れたら一生優勝できなくてもいいと思っていたけど、まだ続きがある。クラシックから気合を入れて頑張りたい」。来年は若松で3月にクラシック、8月にメモリアルと2つのSGが開催される。地元でSG制覇なら表彰式はどんな盛り上がりを見せるのか-。そのシーンを見たくなったのは記者だけではないはずだ。(関西ボート担当・松下央)