【ボート】クイーンズクライマックス・シリーズ戦15人が辞退

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 グランプリも終わり、今年も残るビッグレースはプレミアムG1・クイーンズクライマックス(28~31日・蒲郡)だけとなった。

 一方クイーンズクライマックスより2日早く開幕を迎えるのが、G3・クイーンズクライマックス・シリーズ戦(26~31日)。こちらはG1、G2選出除外中の守屋美穂(岡山)が、初日ドリーム戦1号艇で出場。守屋の出場はもちろんだが、第1回からの連続出場は途切れたものの、女子ボート界を引っ張ってきた寺田千恵(岡山)がドリーム戦3号艇で出場しており、シリーズ戦の方も盛り上がりそうだ。

 その中で、シリーズ戦の辞退者が過去最高の15人に及んだのが話題になっている。毎年恒例のことだが、有力選手の辞退にSNSでもかなりの意見が投稿されていた。「子供がいて大みそかまでの開催なら仕方がない」とか家事都合なので記者も仕方がないと思っている。他にも「SG・グランプリと一緒に開催したら」と意見もあったが、それは女子のお祭りレースが減るのには反対だし、盛り上がりに欠けるのも間違いない。その中で一部には「シリーズ戦を辞めろ」とか「大会の意味があるのか」など否定的な意見もあったが、賛同できない。

 まず普段の女子戦がある中で、辞退者が多いからやらなくていいとはならない。女子のG1、G2の前後で開催されるヴィーナスシリーズはA1選手が0人というのもあるが、それでもファンはしっかりと楽しんでいる。そのヴィーナスシリーズに対しては反対意見がないのに、年末だけなぜ?少し言っていることが極端過ぎるのではないか。

 それなら辞退者を減らす解決策はないだろうか。コメントでは「大みそかではなく30日に優勝戦をやったらどうか」や「大みそかのナイターはさすがに」の意見もあった。これは解決策になりそうな気がする。

 あえて持論を言わせてもらうと、シリーズ優勝者には翌年のG2・レディースチャレンジカップを除くG2以上の女子戦の優先出場権を与えるのはどうか。G3なのにというのであれば、G2以上の女子戦優勝者にも、何ならクイーンズクライマックス優勝戦進出者6人にも、無事故完走条件で優先出場を与えれば選手のモチベーションも上がるはずだ。

 せっかく認知度を上げた女子戦。まだ改善の余地があるのなら、そこは柔軟に対応し、ファンが納得する大会をここから作っていければいいと思っている。もちろん賛成、反対の意見をSNSで言っていくのもボート界向上のひとつだとも思っている。(ボート担当・安藤浩貴)

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