【ボート】若手躍進の香川支部で急上昇の西岡顕心に大注目だ
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香川支部の若手は層が厚い。近江翔吾、中村晃朋、石丸海渡、竹田和哉中村桃佳、川原祐明らが30代を迎え、若手から中堅の域に入っていったなあと思っていたら、2023年のG1・四国地区選手権を優勝した中村日向、昨年5回優勝した浜野斗馬など、勢いのあるヤングレーサーがどんどん頭角を現している。
その中でも、今年大注目なのが西岡顕心(香川支部・129期・A1)だ。香川支部初の養成所チャンプとして鳴り物入りで2021年11月にまるがめでデビュー。いきなりフライングを2回するなど、苦労の連続だったが、不屈の闘志で着実に力をつけていった。
約1年が過ぎた2022年12月のびわこで、ようやく初1着の水神祭を挙げると、その節で一気にデビュー初の準優進出を達成。2023年6月の尼崎ではデビュー初優出を果たし、3回目の優出となった2024年5月のまるがめで歓喜のデビュー初優勝を飾った。考えてみると、このあたりで素質が一気に開花した印象。レース内容が格段にアップしたような気がする。
今期勝率は6・55をマークし、B1から一気に2階級特進のA1に昇級。そして名誉ある2025年のトップルーキーに選出された。G1初参戦となった1月の江戸川周年記念では「何もできませんでした」と悔しそうな表情で振り返ったように、全く歯が立たず、1回も2連対することができなかったが、2月の四国地区選手権では大健闘。予選を6位で突破し、準優11Rでは1号艇の森高一真を鋭く差してG1初優出と、切れ味鋭いターンを見せた。
5月に地元のまるがめで開催されるSG・ボートレースオールスターの出場選手が7日に発表されたが、なんと男子の予備3位に“西岡顕心”の名前があったのでビックリ。当の本人も「本当ですか?全く想像していませんでした。出られる可能性が少しはあるということなので、やはり気合が入りますね」とワクワクした表情を見せていた。前節のまるがめルーキーシリーズでは予選を5位で通過して準優3着。優出は逃したものの、安定感がグングン増しているのは間違いない。SG初出場なるか、今後の情報はしっかりチェックしていきたい。
(まるがめボート担当・土屋 景)