【凱旋門賞】須貝師「順調にここまで」
「凱旋門賞・仏G1」(5日、ロンシャン)
朝モヤ煙るシャンティイ競馬場に、須貝厩舎ツートップの蹄音が響き渡った。
レーティング世界No.1のジャスタウェイに福永祐一騎手、G15勝馬ゴールドシップに横山典弘騎手が騎乗して行われた注目の最終追い切りは、残り1Fから2頭の併せ馬に。最後までともに馬なりのまま、馬体を並べたままゴールを駆け抜けた。
当初、陣営は本番舞台となるロンシャン競馬場での最終追い切りを希望していたが、仏競馬統括機関のフランスギャロに認められず。前夜にジョッキー2人と調教師が話し合った結果、週初めに雨が降り、クッションが利くソフトな馬場になったことも考慮して、滞在先に隣接するシャンティイ競馬場での追い切りを選択した。
21日にフランス入り後は、シャンティイ調教場のリヨン坂路を中心に乗り込まれ、この日は本番コースではないとはいえ、競馬場での追い切りを敢行。いよいよレース本番へ向けての調整は最終段階に入ってきた。
須貝尚介調教師に聞く‐調教内容は。
「指示としては6Fから15~14秒ペースで。直線はある程度負荷がかかるように、馬体を並べた。お互いの雰囲気を確かめながら、一緒にゴールするような感じで。2頭とも何も言うことがないくらいうまくいった」
‐調教場をシャンティイ競馬場にした理由は。
「シャンティイの森では負荷をかけた調教をしてきた。ただきょうは息をつくる調教、コースに出たいと思っていた。きのう、おとといと雨が降って、馬場がいいクッションになっていた。乾いた状態なら馬場に入れるかは分からなかった」 ‐抱負を。
「ともに最高の出来でレースに臨める。有り難い話で順調にここまで来られた。シャンティイ調教場の場長、(滞在する)小林智厩舎の協力なくしてここまで来られなかった。日本からも大勢フランスから足を運んでくださるファンがいる。その期待に応えるようなレースができれば」