【凱旋門賞】ハープに松田博師「順調」
「凱旋門賞・仏G1」(5日、ロンシャン)
3歳牝馬ハープスターは、仏シャンティイのコワイラフォレ調教場芝コースで最終追い切りを行った。誘導役となるリードホースはいたものの、実質は完全な単走追い。最後はムチが入り、一杯に追われるハードな内容を消化した。
9月21日にフランス入りして、27日には1週前追い切りを消化。そして、この日の最終追い切りでもしっかりと追えたように、3歳牝馬にとっては過酷な長距離輸送や、慣れない環境での調整も全く心配がなかったようだ。
日本勢として初めて3歳牝馬の身で欧州最高峰の舞台に挑戦。キャリアの面では見劣っても、斤量面で絶大な恩恵を受ける。古馬の牡馬が59・5キロに対し、3歳牝馬は54・5キロで出走が可能。昨年、あのオルフェーヴル(2着)が、仏国の3歳牝馬トレヴに5馬身もちぎられたシーンはまだ記憶に新しい。圧倒的に有利な立場を生かして世界の頂をつかむ。
以下は松田博資調教師との一問一答。
‐調教内容は。
「芝で2000メートルをサッと(やった)」
‐状態面は。
「変わりない。順調に来ている」
‐抱負とメッセージを。
「順調にきているだけに、いい勝負をしてもらいたい」
‐いつも後ろからのけいばだが、今回も同じ形か。
「それは分からない。スタートを切って、馬の気合にあわせる。まあ急に変えることもないだろう」
‐凱旋門賞に勝つということはどのような意味が。
「日本の馬が獲ったことがないから。初めにとってみたいとは思う。ただやってみないと分からない」