【凱旋門賞】ゴールドに横山典「最高」

 「凱旋門賞・仏G1」(5日、ロンシャン)

 須貝厩舎の2頭が1日、シャンティイ競馬場の芝コースで抜群の動きを披露した。ジャスタウェイと併せ馬で調整したゴールドシップに、横山典は「今まで乗ったなかで最高の追い切り」と絶賛。G1・5勝馬は心身ともに充実している。

 ストレートに手応えを伝えた横山典の言葉が、全てを物語っている。「日本を含めて何回も調教には乗っているが、きょうは今まで乗ったなかで最高の追い切り(ができた)。状態はいい」。名手はゴールドシップの出来に太鼓判を押した。

 ゴールドシップは1日、シャンティイ競馬場の芝で、楽な手応えのままジャスタウェイと併入。尾を振るような気難しいそぶりを見せることもなく、鞍上の指示に従った姿が好印象だ。「飛行機での輸送や(シャンティイ)競馬場と初物ずくめだったけど、今のところはすごく順調」。鞍上は1週前にもタイトな日程でシャンティイ調教場でのケイコに騎乗。密にコンタクトを取った成果で、ゴールドにとって最大の懸念材料の“精神面”は間違いなく充実している。

 「きょうの馬場は現地の人に言わせると硬い馬場なんでしょうけどね。ゴールドにとってはいい感じだった。フットワーク、グリップが良かった」と欧州の芝適性にも自信を深めた。自身のフランスにおける経験不足を地元記者に指摘されても「いろいろ知らないくらいの方がいいんじゃないの」とサラリ。人馬の“余裕”は何とも頼もしい限りだ。

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