馬場状態は“BON”日本馬悲願へ吉報
【“穴王子”豊島記者フランスをゆく】
2日には昨年同様、仏ロンシャン競馬場の施設見学会が行われた。狙いは、馬券売り場の場所確認でも、和風美人的なコーディネーターの日本人女性との接近でもない。芝の状態の確認だ。
馬場に一歩、足を踏み入れた瞬間の率直な感想は「硬い」。朝露の影響か、芝は午後4時でも乾き切れずにやや湿っている。それでもまるでローラーをかけたかのような、固められた感触が印象的だ。芝丈は例年と同じ9・5センチ。「今年はレコード(11年デインドリーム=2分24秒49)が破られてもいいくらい」とクリスチャン・デルポルト場長は語った。
2日現在で芝状態は良を表す“BON”。10段階で硬い方から4番目だが、過去の凱旋門賞では相当にいい部類だ。「土曜の夜は雨予報だが、雨量が1~2mmなら変わらないだろう。10mm降ったら1段階、悪い方へいくかもしれない」と場長。いずれにせよ、日本馬が苦にするレベルにまで悪化することは考えられない。“悲願”が少し近づいた気がする。(デイリースポーツ・豊島俊介)