【凱旋門賞】ジャスタいざ悲願達成へ

 「凱旋門賞・仏G1」(5日、ロンシャン)

 今年こそ欧州の至宝を奪い獲れ。世界レーティングNo.1馬ジャスタウェイ、G1・5勝馬ゴールドシップ(ともに牡5歳、栗東・須貝)、日本の3歳牝馬として初めて参戦するハープスター(牝3歳、栗東・松田博)の最強トリオが挑む大一番が、いよいよ発走する。4日に最終調整を無事に終え、態勢は整った。欧州馬しか栄冠を手にしていない世界最高峰のレース。さあ、重い重い歴史の扉をこじ開けろ!

 世界レーティングNo.1ホースが、フランスでもファンの度肝を抜く。今春のドバイデューティフリーを6馬身1/4差で圧勝したジャスタウェイ。海外メディアからも注目されてきた実力馬が、そのベールを脱ぐときが来た。

 大一番へ向け、須貝勢の周辺に緊張感が高まっている。「(ゴールドシップと)2頭は別メニューだけど、内容は企業秘密にしてほしい」。トレーナーは鋭い眼光で鉄のカーテンを引いた。レース前日の調教内容はけむに巻いたが、シャンティイ競馬場で行われた1日の追い切りは抜群の動き。「2頭とも考えていた以上の出来に仕上がっている」と状態面に不安はない。

 歴史に挑む。休み明けの馬は勝てないと言われる凱旋門賞に、安田記念1着以来、4カ月ぶりのぶっつけで参戦。常識的には厳しいローテにも「長期間休んでいても好結果を出している。データは大切だけど、歴史は変わるものでしょう」と自信の表情だ。「ここまで人、馬とも無事に来られた。人事を尽くして天命を待つ。やれることはやってきた」と迷いなき口調で語る。

 昨秋に本格化し、G1・3勝を含む4連勝中。勢いと充実度なら一番だろう。鞍上には海外3カ国でG1制覇を成し遂げている37歳の福永。人馬ともに機は熟した。あとは、最高の結果を待つのみだ。

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