「高松宮記念・Ｇ１」（２８日・中京）

　出走馬の立ち姿の写真と馬体診断を、デイリースポーツのホームページに掲載する大好評企画。馬を見る目に定評のある僚紙・馬サブロー調教班の佐野裕樹（美浦）、竹原伸介（栗東）の両トラックマンが、出走を予定する各馬をＡ～Ｄ評価しました。週末の予想にお役立てください。

　【ダノンファンタジー　Ｂ】

　２カ月ぶりの阪急杯（５着）は、スタートで後手に回ったことが敗因。馬体をふっくらと見せており、九分以上の仕上がりだった。そのため今回は大きな変化こそ見られないが、発達した特徴的な肩の筋肉の輪郭がくっきりしてきた。

　特に上腕三頭筋（じょうわんさんとうきん）の盛り上がりは前走時以上。前走では見えなかった下腿（かたい）の血管が浮き上がってきたのは皮膚が薄くなった証拠で、ひと叩きされた効果は十分だ。

　純粋なスプリンターと比べると首回りが細い点は物足りないが、もともと体長が短く寸が詰まった馬体をしており、１２００メートルは守備範囲だろう。

（馬サブロー栗東・竹原伸介）

　〈１週前追い切り診断〉藤岡佑を背に栗東ＣＷで６Ｆ７６秒６－３７秒９－１２秒８（一杯）。久しぶりに長めからの追い切り。道中は行きたがるそぶりを見せ、鞍上が折り合いに苦労していた。それでもラストまでしっかりと伸びており、２カ月ぶりを叩かれた効果は十分にうかがわせている。