【桜花賞】馬体診断サトノレイナス
「桜花賞・G1」(4月11日・阪神)
出走馬の立ち姿の写真と馬体診断を、デイリースポーツのホームページに掲載する大好評企画。馬を見る目に定評のある僚紙・馬サブロー調教班の石堂道生(美浦)、吉田順一(栗東)の両トラックマンが、出走を予定する各馬をA~D評価しました。週末の予想にお役立てください。
【サトノレイナス A】
2歳時は体に緩さが残っていたが、全体的に輪郭がはっきりとして筋肉量とのバランスが非常にいい。背丈が伸びてだいぶキ甲(※1)が抜け、確かな成長を感じさせるつくり。肌にも張りがあって体調も良さそう。1週前としては申し分ない仕上がりに映る。
スラッとした体形で、恐らく距離が延びてこその素材ではあるが、クラシックは素質の高さで上回れる時期。現状の走りのレベルならここも期待は大。(馬サブロー美浦・石堂道生)
〈1週前追い切り診断〉ルメールを背に美浦Wで5F64秒5-36秒8-12秒1(馬なり)。2頭を追い掛けて内に潜ったが、脚力の違いであっさりと前へ。スピード、切れともに素晴らしく、持ったまま矢のような伸び脚。時計も速く、体調に隙はない。
(※1)「キ甲」とは首と背の境の膨らんでいる部分。幼いうちは目立たないが、成長すると隆起してきてよく分かるようになる。この部分が隆起してよく見えるようになることを「キ甲が抜ける」と表現される。