【菊花賞馬体診断】ディープモンスター

 「菊花賞・G1」(24日・阪神)

 出走馬の立ち姿の写真と馬体診断を、デイリースポーツのホームページに掲載する大好評企画。馬を見る目に定評のある僚紙・馬サブロー調教班の吉田順一(栗東)、石堂道生(美浦)の両トラックマンが、出走を予定する各馬をA~D評価しました。週末の予想にお役立てください。

 【ディープモンスター B】デビューから段階を踏んで勝ち上がり、クラシックに挑んだが皐月賞は7着でダービーは16着。短めの首差しにスラッとした胴長+脚長の体形だったが、胸囲と脚の長さがアンバランスだった。また、キ甲(※1)の抜け具合や非力さを感じさせる全体像から、素質だけで走っていた印象だ。

 まだ1週前追いなどは本来の反応はないが、上下のバランスは良化している。全体的にもう少し筋肉量がアップし、トモの膨らみが出てきて良くなればレベルは上がる見立て。ただ、春に比べると多少なりとも成長しており、最終追いでの上積みに期待したい。(馬サブロー栗東・吉田順一)

 〈1週前追い切り診断〉栗東CWで6F82秒4-37秒5-11秒6(一杯)。ソーグリッタリング(7歳オープン)を0秒7追走して首差先着。トップギアに入ってからの伸び脚には迫力があった。ダービー以来となるが、ひと追いごとに着実に上向いている。

 (※1)「キ甲」とは首と背の境の膨らんでいる部分。幼いうちは目立たないが、成長すると隆起してきてよく分かるようになる。この部分が隆起してよく見えるようになることを「キ甲が抜ける」と表現される。

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