【ヴィクトリアM馬体診断】ソダシ
「ヴィクトリアマイル・G1」(15日、東京)
出走馬の立ち姿の写真と馬体診断を、デイリースポーツのホームページに掲載する大好評企画。馬を見る目に定評のある僚紙・馬サブロー調教班の佐野裕樹(美浦)、竹村浩行(栗東)、浜口和也(栗東)が、出走を予定する各馬をS~C評価しました。週末の予想にお役立てください。
【ソダシ S】
芦毛や白毛は全体がぼやけて見えがちだが、無駄肉の一切ないアウトラインに加え、筋肉の凹凸もはっきりと分かる。胸が深く心肺機能に優れているのは周知の事実だが、肩やトモの筋肉はさらに凝縮され、アバラもはっきりと浮き出ている。前走時以上に研ぎ澄まされた馬体だ。以前は中距離も守備範囲と感じていたが、胴の長さや前後のバランスなどを踏まえると、よりマイラー色が強くなった印象を受ける。
舞台は府中の芝マイル戦に移るが、曲飛(※1)で回転力のあるフットワーク。そして、つなぎも立っているため、ギアチェンジは非常に速い。一瞬でトップスピードまで加速でき、それを持続させる筋肉量を誇る。高速決着にも十分に対応できるだろう。
(馬サブロー栗東・竹村浩行)
〈1週前追い切り診断〉栗東CWで6F84秒2-36秒3-10秒9(馬なり)。四肢の回転力と反応の良さは相変わらず目を引くもので、鞍上の吉田隼との呼吸も終始ぴったり。順調な仕上がりを見せている。
(※1)後肢のすねと管(かん)の間にある関節が「飛節」で、競走馬の推進力を生み出す重要な部位。飛節の部分は「くの字」に曲がっている。この、くの字の角度があるのを「曲飛」、逆にほぼ真っすぐになっているのを「直飛」という。短距離馬には曲飛で走る馬が多いとされる一方、中距離馬以上では直飛の方が活躍する傾向がある。