【競輪】五輪2度出場!杉森輝大を直撃
競輪の103期生が7月からいよいよデビューする。中でも注目を集めるのは杉森輝大(30)=茨城=だ。スピードスケートで冬季五輪出場、学校時代に記録会でスピード、持久力ともに優れた者に与えられるゴールデンキャップを獲得した経歴は、G1制覇4回のトップ選手・武田豊樹と同じ。抜群の潜在能力で“第2の武田”の呼び声が高い杉森に、茨城の大先輩で、デイリースポーツ評論家の工藤元司郎氏が迫った。
【工藤】 スケートで2回冬季五輪に出場している。
【杉森】 小さいころからの目標でした。トリノは出ることに満足して結果を出せなかったので、バンクーバーは結果を求めたけど思うような結果が出せなかった。出るだけじゃ何も変わらないし、周りは認めてくれなかったですね。
【工藤】 競輪に転身しようとした動機は。
【杉森】 スケート時代に自転車の練習を加えてました。スケートを辞めるにあたり、何か自転車で生かせること、つながることは何かと考えたら競輪にたどり着きました。
【工藤】 武田豊樹をはじめ、最近はスケートからの転身組が活躍している。
【杉森】 トップクラスで戦っている皆さんの存在は大きいですね。競輪で活躍する選手の背中を見て頑張ろうと思いました。
【工藤】 学校時代はどうだったか。
【杉森】 プロになって通用できるよう、徹底的に先行にこだわりました。また滝沢正光校長から直々に指導も受けました。練習のつらさがあったからへこたれることはないです。
【工藤】 成績優秀者に与えられるゴールデンキャップを獲得するなど注目は一番。
【杉森】 (記録会で)結果は出せましたが、独走タイムが速くても7人、9人で走る競輪は奥が深くて難しい。でも期待される部分を感じながら、プレッシャーを自分の力に変える自信はあります。
【工藤】 どんな選手になりたいか。
【杉森】 先行主体。先行の素晴らしさはレースを自分で作れること。自分でレースを動かして力を出し切って逃げ切りたいです。あとトップがめまぐるしく変わってる現状なので、早くトップレーサーになりたいです。そのためにも日頃の練習でも自分自身に負けないように。いろいろな誘惑も出てくるかもしれないけど、強い意識を持って競輪に人生を捧げたいと思います。
【工藤】 今の課題は。
【杉森】 まだたくさんありますね。ダッシュ、トップスピード、持久力…今のレベルでは上では戦えない。もっと強化したいです。
【工藤】 7月8日の取手がデビュー戦。それも含めてこれからの抱負を。
【杉森】 レースをイメージしながら日々練習してます。イメージ通りにレースができるよう頑張ります。期待されていると思うし、車券に貢献できるように。デビュー前に取材されたことが間違っていなかったよう頑張りますから、みなさん、応援よろしくお願いします。