【競輪】廃止表明の一宮へ旅打ちいかが
きょうから10月に突入。朝晩も涼しくなり、めっきり秋めいてきた。秋といえば食欲の秋、そしてなにより行楽の秋。思い切って“旅打ち”にでも出てみませんか?10月は5日からの防府(山口県)を皮切りに、熊本、千葉、一宮で記念競輪が開幕。特に一宮競輪は14年3月に廃止すると市長が表明しており、このままなら今回がラストの記念競輪となる。各地とも観光名所も盛りだくさん。秋晴れの下、車券を観光を楽しもう!!
秋本番。本来なら紅葉や味覚を求めるのが筋かもしれないが、自転車には目がないKEIRIN屋としては、ぜひとも旅打ちをオススメしたい。
東海の大都市・名古屋から電車でわずか10分、ベッドタウンとして栄える一宮市にあるのが一宮競輪場だ。ところでなぜ、一宮なのか?実は1950年に開場したこの競輪場だが、残念ながら今年6月に市長が14年3月をもっての廃止を表明したのだ。
26~29日には毛織王冠争奪戦「開設63周年記念競輪」が行われる。愛知県からは山内卓也、吉田敏洋が、隣県の三重から浅井康太らの強豪が出場予定だ。廃止については最終的には市議会の決定事項だが、この流れが続くなら、今回が最後の記念競輪となる可能性は高い。日本選手権(ダービー)を4度行うなど由緒ある競輪場。まだ、足を運んだことのない競輪ファンは、これを機会に一度は訪れるべきだろう。あなたの1票の車券が一宮競輪を救うかも。
一宮市は明治時代から毛織物業が盛んな都市として発展してきた歴史がある。昭和の初期には「毛織物王国一宮」と称されるほどに、地場を支えてきた。発展してきたことから派生した「びさいまつり」が記念競輪開催中の26、27日に行われる。華やかな仮装パレードは、旅の機運を高揚させる。7月には七夕祭りでは「コスプレパレード」も行われ、たくさんのコスプレーヤーが集った。近い将来はコスプレーヤーの聖地と呼ばれる日も来るかも。
市内屈指の観光スポットは中心部に位置する「真清田神社」。ここを中心に街が形成されたことが「一宮」の名前の由来にもなっている。
もちろん名古屋グルメも魅力で、一宮市内でもみそ煮込みうどんは多くの支持を得ている。名古屋コーチン、みそカツ、ひつまぶしなどの名古屋独自の食文化を楽しむもいい。中部地方というように、ちょうど日本の真ん中。アクセスも悪くない。車券派も観光好きもグルメ党も、きっと満足の旅となるはずだ。