【競輪】ガールズ明珍うれしい初1着
「DMM×チャリロト杯・F2」(7日、奈良)
笑顔で決めた初白星‐。7日5Rガールズ一般で明珍裕子(24)=福島・104期=が、デビュー初1着をつかんだ。
5月の初陣から13場所目でようやく手にした勝利だ。「ゴール線を通過したとき、自分よりも前に人がいなかった」と目を輝かせる。開催最終日の敗者戦で1着。それでも勝ち星に変わりはない。「初めての1着の感覚でした」と喜びに浸る。
残り1周半を告げる打鐘とともに先頭に立ったのは、人気を背負った関口美穂。そこから5車身ほど離れて高松美代子が2番手で追いかける展開。その高松に明珍が続き、残り半周の最終バックストレッチから明珍はまくり敢行。逃げ切りを狙う関口をゴール前で捕らえた。
ロードレースからの転身。高校、大学と7年間打ち込み、11年にはアジア選手権やユニバーシアード大会にも出場している実力者だ。ただし、そのクセがなかなか抜け切らないことで、ガールズケイリンでは苦戦している。「ロードはハンドルも高いし、乗車フォームも後ろ乗りで突っ立っているんです。いまでもダッシュの瞬間の突っ立った感じが抜けなくて、首も上がったりしてしまうんです」と頭をかく。染みついたロードのクセを直して、本物のガールズ戦士へ。今回の1着を弾みにして、飛躍を誓う。