【競輪】元虎戦士の伊代野が初の完全V
「中央綜合警備保障杯・F2」(23日・武雄)
元阪神タイガースの投手で、現在は競輪選手の伊代野貴照(32)=兵庫・101期・A3=が23日、武雄7Rチャレンジ決勝戦で自身初の完全優勝を達成した。
レースは正攻法(周回中に先頭誘導員の直後つける作戦)の伊代野が、打鐘4角(残り1周の4コーナー)誘導員が退避したため、そのまま先行策に。伊代野と同期の野見泰要(岡山)が外から襲いかかるが、伊代野は先頭を譲ることなく、力強い駆けっぷりで1着に。今年8回目、通算9回目の優勝を飾った。2着は伊代野につけた坂田学(兵庫)が入り、その後ろを回った陶器一馬(大阪)が3着。近畿ラインで上位を独占し、払戻金は3連単(7)(2)(4)2380円(8番人気)、2車単(7)(2)1060円(4番人気)と人気サイドで決着した。
レースを終えて伊代野は「3日間、決まり手『逃げ』で勝てたことがうれしい。完全優勝は初めて。やはり完全優勝はなかなか難しい。ポカとかもやるし…。今回は力を出し切る競走をしようと積極的に走ったことで、結果がついてきた。もちろん後ろについていた先輩が仕事をしてくれたおかげもある。次は向日町(29~31日)が入ってるんで、また頑張ります」と語った。