【競輪】広島で川村晃司が記念初優勝
「ひろしまピースカップ・G3」(9日、広島)
広島競輪の開設61周年記念は川村晃司(37)=京都・85期・S1=が最終バックから番手まくりを放ち快勝。デビュー14年目にして記念初優勝を飾った。2着は川村マークの東口善朋、3着は中バンクを伸びた松坂英司が入った。今場所唯一のS級S班・佐藤友和は、まくり不発で8着だった。
車券はS級S班の佐藤が着外だったものの、2車単(3)(4)は550円(1番人気)、3連単(3)(4)(7)は4580円(11番人気)と人気サイドでの決着だった。
間違いなく今の近畿勢は結束力が強い。それを示すのに十分な決勝戦だった。強力な他地区勢を封じるため、先陣の松岡が打鐘からカマシ先行。池田勇が5番手、S級S班の佐藤は7番手で思うように仕掛けられない。最終バックから川村が番手まくりを放つと、他派に付け入るスキを与えることなく、川村‐東口でワンツーを決めた。
記念を初制覇した川村は歓喜の表情。「これまで記念は決勝2、3着が多かったので勝てて本当にうれしい。健介(松岡)と後ろ2人のおかげ」とラインの味方に感謝した。
この優勝で320万円を上積み、今年の獲得賞金ランクは24位辺りまで浮上。来年3月の日本選手権競輪(名古屋)の特選シードも安全圏に入った。「9月の落車がキツかったけど、思いのほか早く復活できた。次の佐世保記念(13~16日)も結果を残したいです」と好走を約束した。