【競輪】現役最高齢の井狩吉雄が引退へ
現役の競輪選手で最高齢の井狩吉雄(62)=滋賀・35期・A3=が今期限りで引退することが20日、分かった。
井狩は75年5月にびわこでデビュー。S級が創設された83年からS級に在籍。その前の76年から96年まで特別競輪(現在のG1、G2)に出場するなどトップクラスで活躍。A級3班に降格していた09年10月6日、奈良F2のチャレンジ決勝で1着。58歳でVという最高齢優勝記録は今も破られていない。その後、12年1月にA級2班に戻ったものの、同年7月にA級3班に降格。今年も3勝を挙げるなど若手に混じってレースに参戦していたが、今年9月16日の松山1Rで落車して頭を強打し脳内出血。これ以降、出走することなく、引退を決意した。
本人が「最後にあいさつをしたい」と希望したため、向日町競輪場で24日、7R発売中に引退セレモニーが行われることになった。通算1着回数は428(3043走)、優勝19回、獲得賞金は5億4266万3400円。