【競輪】復活へ闘魂込める武田豊樹
「恩田繁雄杯・F1」(14年1月1~3日・京王閣)
7月25日、高知G3において追走義務違反の失格であっせん停止の処分を受けた武田豊樹(39)=茨城・88期・S1=が14年1月1日、ついに復帰する。
「ご無沙汰してます」と神妙な面持ちの武田は「半年ぶりなんで何をしていいのか分からない」と苦笑する場面も見受けられたが、終始穏やかな表情をみせていた。
休んでいる間のトレーニングは、極力ギアを掛けない方向で回転力を強化。イギリスにも足を運んで勉強を重ねてきた。
競走得点はゼロのため、1班でありながらも予選からのスタートとなった。張り巡らす緊張感からは解放されないが「力で落ちたとは思ってないし、心は折れていない。競輪が大好きだし、お客さんに喜んでもらえるレースを提供したい」と一戦一戦に集中する構えは変わらない。
「徹底先行ではないし、追い込みになる気持ちもない。その場その場で臨機応変に対応する」と作戦面は自力が基本スタイルながらもメンバー構成次第となるが、タイトルホルダーの力量が抜きんでているのは誰もが認めるところだ。
「高知では未熟な点をみせてご迷惑をおかけましたが、心新たに頑張りたい」と初日10Rで闘魂込めた走りでファンを魅了する。
なお競輪選手会脱退問題に関しては、書類が手元に届いていないため白紙の状態とのことだが「競輪をよくしようという気持ちは変わらない」とキッパリと言い切った。