【競輪】全日本選抜は村上博が復活V

 トロフィーを手に笑顔を見せる、優勝した村上博幸
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 「全日本選抜・G1」(12日、高松)

 2014年最初のG1となる「第29回全日本選抜競輪」は開催最終日の12日、最終11Rで決勝が争われ、村上博之(34)=京都・86期=が直線内を伸びて優勝した。番手奪取から最終BSでまくった新田祐大(福島・90期)が2着到達も、4コーナーの押し上げで失格。2着には松岡健介(兵庫・87期)、3着は斎藤登志信(宮城・80期)が繰り上がった。

 レースは新田-斎藤の北日本ラインが前受け。中団に平原康多(埼玉)-神山雄一郎(栃木)の関東勢が陣取り、この後ろにそれぞれ単騎の浅井康太(三重)と山賀雅仁(千葉)が続いた。最も長い脇本雄太(福井)-松岡-村上の近畿ラインは後ろ攻めとなった。打鐘手前から脇本がスパートして先頭に立つが、新田がインで粘り、松岡から番手を奪う。最終HSは脇本-新田-松岡-村上の順で通過した。連覇を狙う平原が1コーナーから巻き返すが、最終BSで松岡、新田も踏み込み並走状態に。4コーナーで新田と絡んだ平原が落車し、これに神山、浅井も巻き込まれた。落車に巻き込まれずインに入った村上が直線伸びて優勝した。

 10年のKEIRINグランプリを制して同年の賞金王に輝いた村上は4日制以上のG1では10年3月の日本選手権(松戸)以来2勝目。G2以上のビッグレースでも11年2月のG2・西王座戦(豊橋)以来3年ぶりの優勝。展開が向いたこともあるが、復活の優勝を成し遂げ、西日本で初開催となる年末の“1億円決戦”KEIRINグランプリ(12月30日・岸和田)への出場権を早くも獲得した。

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