【競輪】松山記念は新田祐大が深谷撃破
「金亀杯争覇戦・G3」(9日、松山)
松山競輪の開設64周年記念「金亀杯争覇戦・G3」11Rで行われた決勝戦は、新田祐大(28)=福島・90期・SS=が、昨年5月の別府以来となる3度目の記念競輪制覇を果たした。最終1角から一気に踏み上げて快勝。バックからまくり上げた深谷知広が2着で、川村晃司の仕掛けに乗った伊藤保文が3着だった。車券は2車単(3)(1)が1130円(4番人気)、3連単(3)(1)(9)が7980円(24番人気)で決着した。
3連勝と絶好調の怪物・深谷を倒した。新田は「最高に力の入るレースだった」と声を弾ませた。
レースは打鐘から深谷と東龍之介が並走したが、深谷は4番手に下げた。最終ホームで川村が踏み上げ、新田は8番手になった。
勝負の瞬間を待った。1角から猛烈なダッシュ。迫力満点の仕掛けで前団をかわし、最後は深谷の猛追をしのいだ。「ゴール前は外に白い(1番車)影が見えて、全力でハンドルを投げた」と笑みを浮かべた。
「2日目、仕掛けたところを川村さんに合わされて負けたのが悔しかった。それをバネにできた」。激闘を経てつかんだ確かな手応え。次は大舞台のG1・日本選手権(18~23日・名古屋)で頂点を目指す。