３月のＧ１・日本選手権を制した村上義弘（３９）＝京都・７３期・ＳＳ＝と、２月のＧ１・全日本選抜を制した村上博幸（３５）＝京都・８６期・Ｓ１＝が２２日、向日町競輪場でトークショーを行い、Ｇ１優勝のエピソードをファンの前で披露した。

　昨年に続いてダービー連覇を果たした兄・義弘が「ゴール前は武田（豊樹）さんが『ウォーッ！！』って叫びながら来ていたし、その横の深谷（知広）君もすごい勢いだったから、勝ったことが分からなかった。２人はほとんどゴリラみたいな体格。僕たちは普通の人間だから」と明かすと、弟・博幸は笑いながら「後ろから見ていて絶対に勝っていると分かった」と振り返った。

　選手会脱退騒動により、義弘は５月から１年間、博幸は６カ月のあっせん自粛勧告を受けている。今後について義弘は「（共同通信社杯のあと）１年間走れなくなるが、選手でいる以上は『いいレースだったぞ』と、また言ってもらえるように練習を続けたい」と話した。