【競輪】志智が小松島記念V
「阿波おどり杯争覇戦・G3」(6日、小松島)
物静かな仕事人の目に涙が光った。志智俊夫(41)=岐阜・70期・S1=が、4日間制では昨年1月の京王閣以来4度目の記念制覇。前を任せた中村一将のまくりに乗って、G前で抜け出した。志智の後位から伸びた有賀高士が2着、中村が3着に粘ってラインで上位独占。1年半ぶりに記念を制した志智は「うれしいです。言葉にならない…」と声を震わせた。
レースは原田と早坂が打鐘前から並走になり、激しく主導権を争う展開に。中村‐志智‐有賀は最終ホームで後方になったが、志智は冷静だった。「2つのラインがやり合えば、7番手でもチャンスはある」。その読み通りに2角から中村が一気に踏み上げ前団をのみ込むと、追走した志智がG前で差し切った。