【競輪】長州小力 福井で大いに語る
「不死鳥杯・G3」(13日、福井)
福井競輪開設64周年記念の最終日、長州小力(42)がイベントに登場。おなじみの「キレてないですよ」を連発しながら、長州力の動きで踊るパラパラ(フルバージョン)などを披露して、集まった競輪ファンを大いに笑わせ開催を盛り上げた。
2回行われたイベントの合間には、スタンドでレースをライブ観戦。その迫力に圧倒された。「カッコいい。迫力がすごい。これは言うなれば格闘技」と思わずうなった。
選手の体格を目の前にして「体のデカい選手がピチピチのユニホームを着ているというのは、プロレスに通じるものがある」と独特の感想を漏らし「あの両腕でハンドルを持っている姿は、長州(力)がサソリ固めで相手の足をキメているような格好。筋肉の盛り上がり方が同じ」と興奮気味に話した。
競輪場でのイベントはレースの合間の短い時間に限定されている。だからこそ、今回のイベントも盛り上がった。「やっていて面白かったですね。普段のステージは20分から30分。主催者から『長くやってください』と言われることが多い。でも、競輪場では車券を売っている間に限られるので10分間。コンパクトにすることでウケがいいですね。普段はダラダラやっているけど、時間を守って仕切ってやるのもいい」と新たな発見もあったようだ。
タレント業を通じての競輪観も披露。競輪は年収にして1億円を超える選手がいる世界。ときには2億円に到達する選手もいる。「以前に楽屋で(レイザーラモン)HGとか次長課長と話したことがあるんですよ。お笑いブームで世に出て、売れたことはうれしい。でも、世間の人に顔がバレているから、なかなか自由に行動できないじゃないですか。それじゃあ、顔バレしないですごく稼げる一番いい仕事って何だろうって。そこで『競輪じゃね?』ってなったんですよ」と明かして「それでも競輪選手って、なんかいいですね。努力の報われ方がいい。おそらく体だけじゃなく、心も鍛えないと勝てないと思う。年収1億円っていうのが高いのか、安いのかは分からないけど、それは報われますね。我々、芸人でもM‐1(グランプリ)とかTHE MANZAIとかがあるから、一発逆転がある。だから辞められない仕事。若手は10歳代、古株は50歳代が一緒の楽屋にいたりする。競輪も大変だろうけど、報われますよね」と話した。
先日、テレビ番組で糖尿病の合併症であることが、明らかとなったばかりでもある。「糖尿病を患って、心配してくださる声を聞かせてもらいますが、僕は頑張っています。大丈夫です。最近、ファンレターをいただいたら、糖尿病の治療に効果的なチラシがいっぱい入ってたこともありました。『へえ~、なるほどね』なんて思いながら見ています」とさらなる活躍を明るく宣言した。
長州小力は西口プロレスでも活躍中。7月29日には新宿FACEで「西口プロレス7月大会」が行われる。
「13年以上、毎月の月末にやっているんですが、誰もプロレスラーがいない芸人仲間でやっているプロレスです。もう本当に小学校の休み時間にやっていたような感じで、時事ネタなどのオリジナルレスラーが登場します。お好きでしたら是非、見に来てください」とPRした。