【競輪】深谷3年ぶりG1Vに喜び爆発
「寛仁親王牌・G1」(21日、弥彦)
深谷知広(24)=愛知・96期・SS=が、逃げる中川誠一郎の後位にハマって番手まくり。2011年6月の高松宮記念杯以来となる2度目のG1制覇を果たした。これで優勝賞金2900万円(副賞含む)と「KEIRINグランプリ2014」(12月30日・岸和田)の出場権を獲得。2着は深谷マークの浅井康太、3着には井上昌己が続いた。
ようやく勝利の女神を振り向かせた。深谷が3年ぶりのG1戴冠。デビューから史上最速で11年の高松宮記念杯を制してから、長い道のりをかけて2度目のタイトルをつかんだ。
ゴール後は力の限りのガッツポーズ。届きそうで届かなかった2度目の栄冠に喜びを爆発させた。「これまでタイトル争いできる位置にいたが、2着が続いたりしたときは、練習が足りないのかと思っていた」。G1覇者となってから、翌12年はG2・西王座を制するも、G1は表彰台に届かず。13年はG1で2着が4回と惜敗続き。やっと頂点に返り咲いた。
決勝は、前へ踏む気持ちが勝因となった。打鐘で九州勢と並走しても引かなかった。稲川らの内から抜け出すと、最終ホームで中川の番手にハマる最高の展開。「最後は自分のタイミングで仕掛けた」と番手まくり。長い直線も問題にせず押し切った。6月の高松宮記念前の練習中に落車。不振続きだったが、本来の実力を発揮した。
選手会脱退騒動により、あっせん自粛中の村上義弘らが5月から不在。だが、8月からは復帰してくる。「戻ってきたなかで、またG1が獲れるように」とライバルとの戦いに意欲を燃やす。G3・向日町記念(31日~8月3日)、G2・サマーナイトフェスティバル(8月8、9日・松戸)では、王者として迎え撃つ。