【競輪】深谷が地元の豊橋記念を初制覇
「開場65周年記念・ちぎり賞争奪戦・G3」(24日、豊橋)
11Rで行われた決勝戦は、打鐘(残り1周半)過ぎから踏み上げた深谷知広(24)=愛知・96期・SS=が押し切って1着。うれしい地元(豊橋)記念初優勝は、師匠の金子貴志(38)=愛知・75期・SS=とワンツーだった。
打鐘過ぎの3角で、深谷は前のあおりを受けバランスを崩した。それでも踏み続け、最終ホーム過ぎで出切ると、師匠の金子とともに後続をぶっちぎる。ゴールまでスピードは衰えることなく、番手の金子を振り切り、通算8回目の記念優勝。ゴール後は何回もガッツポーズを繰り返した。
G1V2、3年連続でGPに出場する深谷だが、意外なことにデビュー戦以来となるホーム豊橋での優勝。「地元で勝ちたかった。力を出し切れた」。苦しそうに息を吐きながらも、充実感あふれる表情で話す。「直前に村上義弘さんと強めの合宿をした。それがいい方に出ましたね」。その成果が残り1周の前半が10秒5、上がり11秒1という驚異的なラップにつながった。これには師匠の金子も「確かにかかってたけど…。信じられない」と脱帽するしかなかった。
強烈なインパクトを地元でも残した深谷。その強さを一目見ようと表彰式には500人超のファンが残った。「この勢いで、次のオールスター(9月11~15日・前橋)もしっかりと走りたい」。地元記念初制覇でさらに勢いづいた深谷は、次なるターゲットを7月弥彦の寛仁親王牌に続くG1優勝と定めた。