【競輪】岩津裕介が防府で記念V6
「周防国府杯争奪戦・G3」(28日、防府)
最終日12Rで決勝が行われ、岩津裕介(32)=岡山・87期・S1=が、最終バックから強襲して優勝。5月末からの川崎以来、通算6回目の記念制覇を果たして優勝賞金325万円を手にした。
年末の大一番への出場権を引き寄せる強襲劇となった。岩津が自慢の切れ味で、初の防府記念Vを決めた。
前を任せた中川誠一郎が後方にならず、好位を取ってくれたことが大きかった。「浅井(康太)さんは位置取りがうまいのに、中川さんのおかげで中団、中団で運べた。後ろを桑原(大志)さんが固めてくれて安心して走れたし、流れが良かった」。脇本雄太-村上義弘-福田知也が赤板ホームから逃げる展開。中川-岩津-桑原は中団を確保して、浅井康太-金子貴志、野田源一を後方に置いた。最終バックからは、まくる中川、番手まくりの村上の内を強襲。「浅井さんと並走になりかけたので、上に行って戻る勢いで踏んだ」と俊敏に持ち味を発揮した。
これで優勝賞金325万円を加算して、年間獲得賞金は6200万円超。新田祐大を抜いて賞金6位に浮上した。「KEIRINグランプリ2014」(12月30日・岸和田)の初出場に大きく前進した。「競輪祭(11月21~24日・小倉)が勝負と思っているので気を引き締めて、そこに集中したい」と夢舞台の出場切符を全力でつかみにいく。